1. 2026年、ついに「103万円の壁」が過去のものに
- 物価連動型の新ルール誕生: 2026年から、基礎控除額が「物価の上昇率」に合わせて調整される仕組みが導入されました。
- 結論: 所得税の課税最低限が、従来の103万円から178万円へと大幅に引き上げられます(※時限的な特例加算を含む)。
2. 基礎控除「本則4万円」+「特例加算」の二階建て
今回の改正は、少し仕組みが複雑です。ここを噛み砕いて説明します。
- 基礎控除の本則引き上げ: 物価高に伴い、一律で4万円(48万円→52万円)**アップ。
- 中低所得者向けの「特例控除」: 2026年・2027年の2年間限定で、さらに控除が加算されます。
- 給与所得控除の最低保障額: これも69万円(+特例5万円=74万円)に引き上げ。
- 結果: 「基礎控除+給与所得控除」の合計が178万円(基礎104万円+給与74万円)となり、非課税枠が劇的に広がりました。
3. 起業家・経営者にとっての「3つの激変」
- ① 従業員の「就業調整」が不要に: パートやアルバイトが「103万円」を気にせず働けるため、人手不足解消の追い風になります。
- ② 役員報酬の最適化: 基礎控除が上がったことで、法人の利益を「役員報酬」として出す際の手取り効率が向上。法人成りのメリットが以前より低い所得層から発生するようになります。
- ③ 社会保険料との「新たな逆転現象」に注意: 税金は178万円までかかりませんが、社会保険(106万円・130万円の壁)は依然として存在します。この「ズレ」を考慮した給与設計が必要です。
4. 【実例シミュレーション】あなたの年収、こう変わる
| 収入形態 | 現行(2024年以前) | 2026年改正後 | 影響 |
| 年収200万円(単身) | 約4.8万円の所得税 | 約1万円弱 | 約4万円の減税 |
| 法人オーナー(報酬500万) | 基礎控除48万円 | 基礎控除104万円 | 56万円分の課税対象減 |
5. 会社設立サポートからのアドバイス
- 「178万円」までの非課税枠を活かした家族への専従者給与の設定。
- 令和8年度改正に合わせた「就業規則」や「賃金規定」の見直し。
- 登記は今がチャンス: 減税効果により個人の手元資金が増え、法人の「攻め」の投資に回せる環境が整いました。
