会社を作った直後に一番困るのが「口座がないと、入金も支払いも回らない」問題。
2026年の実務目線で、法人口座を最短で開けるための流れ・必要書類・落ちやすいポイントをまとめます。
先に結論:最短で開ける“現実ルート”
- 急ぎで決済を回したい
→ ネット銀行を先に(スマホ本人確認・オンライン完結が多い) - 取引先が「メガバンク指定」「信用重視」
→ メガバンクを並行で(審査資料が多くなりやすい)
まず準備するもの(ここで9割決まる)
1) 登記情報・会社情報がブレない状態にする
- 商号・所在地・事業内容(定款の目的)・代表者情報が一致していること
- Webサイト or 会社紹介PDF(事業内容が第三者に伝わるもの)
ネット銀行でも「登記だけでは分からない事業の具体性」が審査ポイントになる、と明記しているところがあります。
2) “事業の実態が分かる資料”を用意する
例)
- 取引先との契約書、発注書、請求書、納品書
- 自社発行の請求書+入金が分かる明細
など(この系統を求める銀行は多いです)。
開設の流れ(テンプレ)
- 申込(法人情報・代表者情報・事業内容入力)
- 本人確認(スマホ撮影/書類アップロード)
- 審査
- 初期設定(ログイン、振込限度額、API/連携など)
- 会計ソフト連携(freee等)+入出金ルール整備
例として、住信SBIネット銀行は「法人オンライン口座開設」で郵送不要・最短翌日などの案内があります。
銀行別:特徴と“引っかかりどころ”
| 銀行タイプ | 向いてるケース | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| ネット銀行(例:GMOあおぞらネット銀行 / PayPay銀行 / 楽天銀行 / 住信SBIネット銀行) | 早く開けたい/振込が多い/オンライン完結 | 事業内容の説明が弱いと止まりやすい。具体資料が重要。 |
| メガバンク(例:三井住友銀行) | 対外信用/融資や取引条件/大口取引 | 求められる資料が多め。契約書や請求書など“実態資料”が重要。 |
必要書類の目安(銀行によって差はあるが、共通パターン)
A) 代表者(または取引担当者)の本人確認
- 運転免許証・マイナンバーカード等(各銀行指定あり)
例:住信SBIネット銀行の本人確認書類例。
例:楽天銀行の本人確認書類案内。
B) 法人の登記情報(提出が不要な銀行もある)
- PayPay銀行は「登記簿謄本の用意は不要」と案内しています(条件により補助資料が必要なケースあり)。
C) 事業内容確認書類(ここが最重要)
- 会社案内、Webサイト、商品・サービス資料、取引実績資料など
GMOあおぞらネット銀行は「登記事項だけでは分からない具体情報が必要」「定款などは不可の場合がある」と明記しています。
D) 所在地(事業所)を示す資料(必要になることがある)
- 賃貸借契約書、建物謄本、公共料金など
例:三井住友銀行のFAQではWeb申込で賃貸借契約書等が必須になる旨が案内されています(ケースにより)。
審査で落ちやすい原因ベスト5(実務)
- 事業内容が抽象的(「コンサル」「物販」だけで中身が見えない)
- 事業実態資料が出せない(見積だけ・定款だけ等)
- 住所が曖昧(登記住所と実態が違うのに補助資料がない)
- 取引の流れが説明できない(誰に・何を・いくらで・どう請求するか)
- Web上の情報が薄い(会社名で検索しても何も出ない)
小さな会社向け:開設を早める“書き方テンプレ”
申込フォームの事業内容欄に、これを短く書けると強いです。
- 提供サービス:◯◯(具体名)
- 顧客:◯◯(業種/層)
- 受注〜納品:問い合わせ → 見積 → 契約 → 請求 → 入金
- 料金:平均単価◯円、月◯件見込み
- 証拠:URL(サイト)/会社案内PDF/請求書サンプル/契約書(可能なら)